『男はつらいよ』全48作制覇しましたウンノです。
今年の4月から観始めていた『男はつらいよ』シリーズの最終第48作目『男はつらいよ 寅次郎紅の花』を昨晩観終わりました。

このシリーズの後半から、渥美清の体調悪化、出演者たちの高齢化、当時の世相と寅さん映画の舞台とのズレ、観ていて切なくなることばかりでありましたが、最終作で見事に挽回しました。
渥美清が死去したことでこのシリーズは終了したわけですから、この48作目は最終回として撮られたわけではありません。
でも、この作品にはそこかしこに最終回にふさわしい雰囲気が漂ってました。
シリーズ最多出演のマドンナ、浅岡ルリ子演じるリリーの登場。
以前に出演していた、田中邦衛や芦屋雁之助が役名のない役で登場。
寅さんの過去の恋愛を振り返るシーン。
これらは意図して組み込まれたのか、たまたまなのか。たまたまだとしたらそれは奇跡に近いものだと思います。
エンディングは阪神淡路大震災の被災地、神戸。
新たに生まれ変わっていく被災地を見守りつつ、この世を去っていく寅さん、渥美清。
このエンディングにも奇跡を感じます。
この作品で終わってよかった。これ以前の作品で終わらなくて良かった。
それにしても僕の間の悪さがまた出たなあと思ったのは、来月12月からWOWOWで『男はつらいよ』全48作品一挙放送なんだそうです。これには驚いた。

▲ by gotsutei | 2011-10-31 09:33 | 映画 | Comments(0)