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セカンドインパクトシンドローム

大相撲で、脳震盪を起こした力士が、再度立ち会いを仕切り直して取り組みを行った事が問題視されています。ハッと思い出して、外科学概論の教科書を見返しましたら、ありましたよ「セカンドインパクトシンドローム」。

以下教科書より

一度脳震盪を起こし、短期間に二回目の脳震盪を起こすと重篤な状態に陥ること(セカンドインパクトシンドローム)が知られている。そのため、コンタクトスポーツ選手の指導などのために、ガイドラインが設けられている。


とのことで、そのガイドラインは
セカンドインパクトシンドローム_f0228680_08584581.jpg

これです。
このガイドラインに照らしてみれば、「意識消失なし/症状が15分以内に消失」の1度脳震盪として、当日競技復帰可に当てはまるのかもしれませんが、大相撲はもともと頭から当たるのが前提の競技。他の競技に比べて二度目の脳震盪を起こす可能性が格段に高いと思われます。ボクシングだったらレフリーが試合を止めるような状態ですからとても危険な行為だったと思います。今後どのような対応を考えていくのか、注目してみたいと思います。

by gotsutei | 2021-01-25 08:52 | 病気 | Comments(0)