映画の「たられば」
先日、営業終了して帰宅時に、
さびしい住宅地をいまどき珍しく夜鳴きソバ屋がゆっくりゆっくり走ってましたウンノです。
映画、特に思い入れのある映画を観ていると、何度も観ているのにもかかわらず、「もしここでこうしてたら・・・」「もしこいつがこうしてれば・・・」という「たられば」を考えてしまいます。
例えば、『七人の侍』で、
百姓の利吉が感情的にならずに落ち着いていれば、平八がやられずに済んだのに・・・平八がもし生きていればその後の戦いではもっと有利に戦えたのではないか・・・
『ゾンビ』で、ロジャーがテンションがアップアップにならず、冷静に任務を遂行していれば、ゾンビにかみつかれることもなかったのに・・・そしてその後の戦いではもっと有利に戦えたのではないか・・・
さらに『ゾンビ』でスティーブンが
感情的にならずに冷静にピーターの指示通り行動していれば、撃たれることなく暴走族集団を退散させていたかもしれないのに・・・。
というわけで、好きな映画だからこそ、作戦が成功したとしたらというアナザーストーリーを脳内で展開させてしまいます。
それでですね、映画で作戦失敗の原因というのは、たいがい感情的になってしまい冷静な行動をとれない事が多いです。
まあ、にんげんだもの、しかたないじゃないか。と、大人になってみれば観ていて許せるってなモノですが、
『大脱走』の
測量屋のカベンディッシュ。コイツだけは、
「おいおい、ちゃんとしなさいよ!」という行動っぷりで、みんなを危険にさらしてしまいます。
コイツが測量を失敗したせいで、脱走用のトンネルの長さが足りなくなったり。
さらに、
脱走用のトンネルから地上に出たとき、ころんでドイツ兵に怪しまれたのもコイツ。
こいつがもうちょっとしっかりしてれば・・・。せめて転ばなければ・・・。
これからも何度も繰り返して観るたびにイライラさせてくれる、カベンディッシュは罪なヤツです。
そして何十回も観てる映画で飽きずに毎回イライラ、ハラハラしてしまうワタクシは、なんて良い観客だろうと思うわけです。
by gotsutei | 2011-03-11 10:09 | 映画 | Comments(0)