『トキワ荘の青春』
プロレスの大会ポスターって必ず一ヶ月以上放置されます。取り残された悲しさですウンノです。
今年最後の号泣映画を観ました。
『トキワ荘の青春』です。15年ぶりくらいに観ました。
トキワ荘っていうのは、漫画家たちが手塚治虫を慕い全国から集まって住むようになったアパートのことです。
このアパートからは、藤子不二雄・赤塚不二夫・石森章太郎などの有名漫画家が巣立って行きましたが、この映画では彼らの上京時から描かれています。
主人公はモッくん。漫画家たちの先輩格の寺田ヒロオを演じてます。モッくんは声が小さいので音量を上げて観ました。
売れていく漫画家と、売れずにアパートを出て行く漫画家。
時代に求められた漫画と、時代に合わない漫画。
寺田ヒロオは優しすぎてイイ人ばかりでてくる漫画を描き、どんどん若手に追い越されていきます。
↑僕の実家にあった、寺田ヒロオの『スポーツマン金太郎』です。
こんな純粋なキャラクターの出る漫画を描いていたようです。
でも大人になった今、この漫画を読むと肩の力が抜けてさわやかな気持ちになれます。
寺田ヒロオは20年ほど前に亡くなってしまったのですが、現在の日本のマンガ、アニメの状況を天国からどう見ているんだろう。
この映画のラストシーン、寺田ヒロオとそのほかの漫画家たちが相撲をとるシーンでは15年前と同じタイミングで泣きました。今年の泣き納めです。
by gotsutei | 2010-12-28 09:39 | 映画 | Comments(0)