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千頭とミイラ

ヨイッ、ホイッ、サッ
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これ良い写真ですウンノです。


ふと嗅いだ匂いが記憶を呼び覚ましたという経験はだれしもあると思います。
専門的には
「プルースト効果」
というらしいです。マルセル・プルーストの「失われた時をもとめて」という小説で、紅茶の香りが幼年期の記憶をよみがえらせたという一文から、そう呼ばれているそうです。


高校生のころ、ホームステイで一ヶ月ほどイギリスに行っていたことがあります。
ロンドンの大英博物館に行き、ミイラを見ていたときのこと。
ミイラ部屋にたちこめる干物の匂い。
干物といっても新鮮な魚屋さんのではなく、乾物屋さんの匂い。
たしかにミイラは人の干物だなあと感心していましたら、
脳裏に母のふるさとの「千頭」がよみがえってきました。

千頭駅近くの「横内」という食料品店と同じ匂いでした。
イギリスにいて、日本のさらに限定された千頭を思い出すとは思いもよらないことでした。


社会人になって、清水に住んでいた2004年ころ。
ふと立ち寄った床屋さん。
店主はあきらかに80歳以上で、壁には軍人時代の賞状が掛けられていました。
そこの床屋の匂い。
古い日本家屋独特のすえた匂い。壁の細かいタイル。
またも千頭を思い出しました。

千頭の記憶はいまだに脳内に潜んでおり、さまざまな匂いがスイッチとなって突然自己主張を始めます。

by gotsutei | 2010-06-28 11:30 | 整体 健康 | Comments(2)

Commented by Auggie Wren at 2010-06-28 20:51 x
柔道の試合中、締め技でフラッシュバックの「ケロリン」降臨の話も秀逸ですな。
Commented by gotsutei at 2010-06-29 09:37
「ケロリン」が人生最後に見た光景になっていたらと思うとゾッとします。